ノウハウ

在宅勤務に失敗する4つの要因

働き方改革、テレワークの普及により在宅勤務は、今増えています。ただ、自宅を勤務地にすることでの失敗も増えて、やはり通勤したほうがいいのではないかという論調もあることは否めません。
在宅勤務に向いている人、また男女差について見ながら失敗例を上げていきたいと思います。

1.マネジメントの失敗

これは、在宅でなにをやっているか可視化ができないことを指します。
与えられたノルマをこなせば、会社的にはOKというわけには行きません。なぜなら、会社にはコンプライアンスがありそれを厳守してもらう=仕事の内容が外部に漏れてはいけないということになります。

しかし、例えば、書類作成という分野を任せられての在宅勤務の場合、今はネットで簡単に代行依頼ができます。その社員の給料の範囲で安く下請けを依頼することができるというわけです。
会社の機密事項が、ネットからネットを経て漏れていくのは想像に難くありません。

また、営業ならば、顧客にとって有利な条件を出すことによって、その社員が自分の会社を立ち上げそちらで仕事をしているという場合があります。
自分で立ち上げ、優良な顧客もつかんでいるから、クビになっても困らないのです。
そして、ノルマをささっとこなしてしまって、副業をしている場合もあります。
ただ、人間としての信用はついてくるでしょうか。
これらを禁ずるために、何らかの監視ツールを設けたとします。すると、なんの落ち度もない社員、特にまじめな思い込むタイプの社員は、24時間監視されている感じがして、精神を病む場合があります。

会社で勤務していたならば、企業カウンセラーなど福利厚生面での即時対応も可能ですが、在宅であるため、その社員の異常を発見するのが遅れる場合も多々あります。
世界中の企業をみると、会社側の都合で「失敗」と見なし、常勤に戻されることもあるようです。

2.社員の認識不足の失敗

在宅勤務は、与えられたノルマをいつ行ってもいいわけです。会社の納期に合わせればいいとも言えます。
例えば、独身独居の場合、人間とは怠惰なもので、朝決まった時間に起きなくなります。食事も定時には取らなくなります。

昼間の時間帯は、映画を見に行ったり、趣味の習い事をしていてもなんら問題はないのです、仕事さえこなすことができたら。まだ、出掛けるという行動を一日の中に取り入れていれば、メリハリがつきますが、そのうち自宅から一歩も出なくなる(コンビニに行くを除く)。
ネット社会の今、出掛けなくても、ネットでなんでも届きますから生きてはいけます。
それで、仕事は、真夜中に行う。
人間の体内時計が狂い始めます。そして最終的には身体を壊します。当然ノルマは守れない。社員として当然やるべきことができなくなったとき、もう会社に戻ることはできません。

次に、既婚男性の場合。家族に三食やおやつを出させることはもちろんです。
家族の外出をいちいちチェックするようになります。
それでも、俺は在宅で仕事をしているんだという慢心から、家族に求めることが増えていきます。
彼以外の家族のストレスがマックスになり、家庭崩壊にもなりまねません。

最後に既婚女性は、一番面倒です。世の中で結婚して家に居る女性は、すべからく「奥さん」という立場になります。いくら在宅勤務と念を押しても、家に居れば、「主婦」とみなされてしまう危険性があるのです。時には、家事を優先する場合もあるでしょう。家族に介護が必要な場合の人がいれば、それもしなければならない。
通勤があれば、自分の心の中のONとOFFを切り替えることもできるのに、家の中で仕事をして、家のこともやって、一日中働きっぱなし。
いずれは、仕事に支障が出てくるのは間違いありません。

3.社員の自己管理の失敗

仕事というものは、毎日単発ではなく、日々流れるように続いていくものです。
明日ちょっと楽になるといいなと、自主残業をする。
あるいは、納得がいかないので何回もやり直してみたりします。

残業手当も出ませんし、時間がかかればかかるほど「時給はいくらだろう」状況に陥ります。
仕事の目安として、1時間の最低賃金に当たる量を自分に課さなければならないのに、それが、在宅勤務ではできにくいのです。
特にまじめな人ほど、自分より仕事のほうを優先してしまいがちです。それは、会社にとってはプラスになるとしても、人間としての自分にとってはマイナスです。
おそらく食事もとらない、お風呂もいつ入ったっけ状態で仕事にのめり込んでしまいます。

パソコンは、50分打ったら、10分の休憩が必要と言われていますが、おそらく、一日中休みなしでパソコンを打ち続けているでしょう。
左右の腕が動かなくなる(または、痙攣する)。
不眠になっても、おかしいと思わなくなる。
食欲が落ちる。
こうなると、仕事に対するモチベーションも、気力で持ち続けている状態になります。
自分の人生なのに、仕事しかない人生になる。
そして、その期間が長くなればなるほど、世間という隣近所が自分のことを「何をしている人かわからない」危険な人間と認識します。

ああ、これではいけないと、日常の中にウォーキングを入れてみても、世間の人がする時間帯とはずれていますから、不審者扱いになります。
会社から見るとそれなりに実績を上げている人間なのに、家の周りからは不審者扱い。
それだけに、在宅勤務をするということは、生活時間を含めて、自己管理を完璧にこなせない人はできない、いや、してはいけないのです。

4.コミュニケーションロスによる失敗

仕事の醍醐味の一つは仲間と分かち合う達成感です。在宅はひとりぼっちの世界です。
打ち合わせも、今は電話よりも、パソコンの中で完結してしまいます。
それがいいかどうかは別問題として、誰かとランチに行くとか、仕事終わりに飲みに行くとかもなくなります。
ストレスを、愚痴で吐き出す相手もいません。
そのストレスは、どんどん自分の中にたまって、どうしようもなくなります。
在宅勤務にないことは、人とのふれあいです。
仕事に、ふれあいが必要かと思われる方もいるでしょう。

でも、人は誰かとふれあうからこそ、アイディアが沸き上がったり、やる気が出たり、負けん気が出たり、いろんな感情作業を行うことで、活き活きと生きられるのです。
どんなに人間嫌いな人も、少なからず、そうコンビニに行くというささいなことでさえ、ふれあいの一つなのです。
ただ、コンビニは職場でも、愚痴引き受けどころでもないので、普通は会話しません。
それでも、在宅勤務しますか、といった状態になります。

どうしたらいいだろう~在宅だけど在宅じゃない方法

こんな時に、近所にコワーキングオフィスなどがある場合、仕事時間だけ、そこでしてみるのはどうでしょう。
少なくとも、就業時間のメリハリだけはつきます。

また、会話はなくても人の気配は感じます。
顔見知りになったら、会社や仕事の内容は守秘義務ですが、雑談程度のストレス解消はできるでしょう。もちろん、飲みに行っても大丈夫です。
家で仕事をする。子育てや在宅介護などの決められた期間に行うのは非常にいい働き方です。
しかし、長くなれば長くなるほど自分を律するのが難しくなります。

自分が会社員なのかもわからなくなります。
在宅勤務を数カ月したら、数カ月は会社勤務をする。
その繰り返しと言う働き方もきっと選択できるはずです。

在宅勤務は簡単そうで、実は難しく、「自分のメンタルを守る」面では失敗しやすい働き方です。
それでも、フリーランスの方々は、生活時間帯にメリハリを付けながらこなしていますが、あなたは、在宅勤務こなせそうですか。

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