ノウハウ

シニアこそテレワーク~シニアとリモートワーク

働き方改革が叫ばれる以前から、日本で培われていた終身雇用制度は終わりかけてしまっていました。

同じ職場なのに、第二の職場

定年まで勤めあげない、早期退職者制度と言うものが出来たからです。例えば、55歳まで働いて早期退職者制度に希望して退職すると、60歳まで勤め上げた退職金がもらえる。さらに、65歳まで同じ職場で同じ仕事という再就職ができるといったものです。ただ、給料は下がります。でも、65歳で定年する時、勤めた10年分の退職金もまた出ます。

この希望退職者制度に応ずることなく、60歳まで勤め上げたとします。その後10年間70歳までの再雇用はありません。
どちらが得か考えると、早期退職がお得でしょう。
ただ、このお得には、ちょっとした落とし穴があって、例えば今までA社と言う会社の社員でしたが、再雇用になると、A社の子会社、または下請け会社的立場のB社の社員になります。

職場も仕事も同じですが、B社からの出向職員になるのです。
会社は、今まで勤めてきた社員が持つスキルは欲しいけれど、高額な給料は出したくないといった時に、この方法が用いられているようです。

年金の時給時期が75歳になろうとしている現代で、定年になっても、生活をしていくためにはまだまだ働かなければならない。
たぶん、B社の子会社、C社にもう少し安い賃金で70歳まで雇われるとか、さらにD社で75歳の年金支給まで嘱託で働くとかというシステムにはなってくるのだと思います。

今の60代後半シニアに見られるスキル

パソコンというのは、今から35年くらい前にシステム的に取り入れられるようになりました。かなり場所を取るディスクトップ。価格も、今の何万単位ではなく、何十万から何百万円もしました。プログラミング自体も、それ専門に扱うソフトの会社に委託して、派遣できてもらって、なんとか一部の人が使うことが出来たのです。

時は、バブルでした。まだ携帯電話はなく、28年くらい前に一般の人でやっとポケベルが普及し始めている状態。
携帯電話は、25年くらい前に、ポケットサイズのが登場しましたが、電波も限られていて、圏外が意外と当たり前でした。

この時代に、今、65歳と仮定しても、40歳。パソコンを自由自在に扱える立場にはいません。パソコンは若い社員が、自力で学びながら扱う物でした。
今、65歳の人は、課長か部長か、直接書類などをパソコンで打つ作業もなく、どちらかと言えば、口だけ動かしていた人たちです。

シニア層のパソコンに対する興味

今から20年ほど前には、一人に1台ガラケー所有となり、追ってスマホが登場します。
今シニア層だって、ガラケーにしてもスマホにしても、使えないとカッコ悪いから習得するようになりました。やたらメールに顔文字やイラストを入れている世代と言っていいでしょうね。3時間くらいかけてショートメールを書いたのに、携帯を使いこなせる人たちに秒速で返事を返されてがっかりすることを味わった世代です。

会社のデスクトップは、個人ごとのどこでも開けるノートパソコンになりました。パソコンを通じて、ペーパレスで仕事をしたり、ネット上で会議をしたりが増えてきました。いくら役職がついているからと言って、「パソコンは管理職が使うべきものではない」と主張すればするほど、自分のスキルのなさが目立つ時代になってきました。それで必死になって覚えますね。

会社にいる際は、それは恥を忍んで部下に教えてもらう人もいます。負けず嫌いであれば、街のパソコン教室に通い出すでしょう。でも、パソコンは、実際に必要に迫られて、身体から覚えていかなければ自分のもの・スキルにはなりません。
例題を出されて、それらをお教室の中でクリアできても、会社の中で使えなければ、まったく不必要な技術です。

部下だって、いちいち教えてると自分の仕事の時間がタイトになります。ちょっとしたものだったら、サクサクと数十分で代わりにやってあげた方が間違いもないし、面倒でもないので、テキトーにしか教えない。
シニア社員のパソコンワークのスキルが上がる要素はまったくありません。
シニアであっても、パソコンを使いこなすことが必要な職務についてみる。とにかく身に付けることが肝心です。

シニアとリモートワーク

肩書が付いていたって、営業に出ることもあります。肩書がついているからこそ、その場で返答を求められるときもあるでしょう。その時、パソコンがこなせなかったら、従来然とした手書きメモをFAXで送って、女子の事務社員に書類を頼むことになります。昭和生まれの人はダメだけど、それでもいいのです。

でも、早期退職者のターゲットにいる東京オリンピック生まれであるシニアこそ、まだまだ人生の折り返し地点。パソコンのスキルを身に付けた方がいい。まだ間に合います。

テレワークに関しては、若手の社員の登用が、今は試験的勧められています。でも、ゆくゆくは、今までの経験とスキルがあるシニアの社員にこそふられてくる仕事だという見方もあります。
通勤がないから、加齢している身体にも優しいし。何より会社は、通勤手当分の費用を削れます。

オフィスはいつも若い社員でかっ気溢れたものになるし、在籍歴が長くただ年が上だけの上司にいばられたり怒鳴られたりがなくなるから、仕事がしやすくなります。
在宅になったシニアは、いくら時間をかけて書類を作成しても、確実なものなら許されます。

時間があるから、自力で覚えられる

会社に居るときは、部下のだれかを当てにして、パソコンがそんなにできなくてもいいや状態です(長く勤めているのに、この辺の甘えは、新入社員れべるだったりしますね)。
しかし、リモートワーク、テレワークになったら、操作を聞くべき人も近くにはいないし、できないからって丸投げする相手もいません。

すると昭和の人間は意外と、自分でやってみようというチャレンジ精神が動くのです。
仕事自体は、テレワークになってからパソコン教室に通っても無理。だから、最初のうちは、書類作成が円滑にできるコツを聞いてくると思います。面倒くさがらないで、教えてやってください。その際に、間違ってどこを押すと、今まで頑張って書いたものが全部消えるかも教えてあげてください。

シニアは、教えられたことにかなり忠実です。日々自分のものにしていきます。
必要は、取得の母なのです。
シニアパソコン作業さえ完璧であれば、そのスキルをテレワークとして提供することが可能です。
立場的に二次雇用三次雇用だったりするので、最重要機密を任せられるかというとそれはほぼありません。

今まで培ってきた人脈と技術を、テレワークを利用して、親会社の営利になるように働かせていく。
家にいるから、好きなこともできます。家に居る分、多少の手当分が減っても大丈夫です。
なにより、会社で煙たい存在にならず、〇〇さんの送ってきてくれるデータには切れがあるねなどと褒められたりもします。

足腰が弱くなっても、パソコン作業には大した問題ではありません。頭脳明晰でいてもらえれば、会社的には何ら問題はありません(足腰対策は自分で模索しましょう)。
定年退職でなにもすることがないというよりも、ある程度の仕事をバイト程度であっても回してもらうことで、自分はいつまでも現役だと言う自負になります。

会社とつながっていることは、団塊の世代と呼ばれる世代にとって重要なことです。
テレワークで、シニアがまた一花咲かせられたら、若手の才能とシニアの経験が、会社にとってのスキルになると思えるのです。

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