業務のテレワーク化が急ピッチで進んでいます。
会社とのメールでのやり取り、プレゼン資料や企画書の作成、会議・ミーティング等、事務職、営業職、管理職問わず幅広い業種でテレワークへの移行が実施されています。
テレワークは(専用の機材が必要なイラストレーターやフォトグラファー等の例外もありますが)基本的に、『パソコン』と『インターネット環境』があればテレワークとして最低限の仕事ができます。
ただし、自宅や外出先における会議やミーティング等の作業ではヘッドセット導入が必要不可欠。
※ノートパソコンにはカメラとマイクが内蔵されているものが多いですが、仕事で使うには問題点が多くお勧めはしません。
ヘッドセットは発言を聞くだけでなく、付属しているマイクを通して発言します。
音声をしっかり聞き取ることができるだけでなく、不要な外部の音声を入れずに自分の発言を確実に届けることがヘッドセットに求められている最低条件です。そのためにもヘッドセット選びは慎重に行ないましょう。
ヘッドセット選びのポイント

目的や使い方により様々なヘッドセットが販売されています。
「クリアに聞き取れる」「明瞭に発言が伝わる」「安定した通話が維持できる」は当然ですが、「テレワークで使いやすい」という観点からヘッドセットの構造や形状を考慮する必要があります。
ヘッドホン型ヘッドセットト
ヘッドホン型ヘッドセットは、文字通りヘッドホンのような形(ヘッドホンにマイクが付属)のヘッドセットです。
頭に被せるタイプのヘッドセットであり、確実にヘッドホンを耳に装着できるために「装着感に不安がない」というメリットがあります。
重量感はありますが、フィット感のあるものを使えば、付け心地がよく疲れにくいでしょう。
※頭の形に合わないヘッドセットを装着すると疲れやすいというデメリットもあります。
カナル型ヘッドセット
耳の穴に深く差し込むイヤホンタイプのものがカナル型ヘッドセットです。
コンパクトで軽量。運搬も楽。
耳の穴に差し込んで使うので、遮音性が高く、音漏れの心配が低いのが特徴です。
デメリットとして、遮音性が高いためにコードがこすれた音が伝わりやすかったり、小さいためにケーブルが損傷しやすいことが挙げられます。
耳かけ型ヘッドセット
フックを耳に付けて取り付けるヘッドセットです。
片耳だけを使用するタイプも多く、他の形状のヘッドセットに比べると耳にかかる負担を軽くすることができます。
長時間通話や、外の音を遮断したくない場合におすすめです。
デメリットは、(耳に付けて取り付ける構造のために)遮音性が低いこと、音漏れが起こりやすいことです。
ネックバンド型ヘッドセット
首・後頭部と首の中央付近に掛けて使用するヘッドセットです。
髪型を崩したり頭を締め付けることなく使用感を減らした利用が可能です。
大きく(重く)なりやすいデメリットもありますが最近は軽量化が進んで利用者も増えています。
有線か無線か

ヘッドセットの接続は有線か無線かに分類されます。無線方式のヘッドセットは、ほとんどがBluetooth規格での接続に対応しています。
Bluetooth規格は、パソコンやスマホ・タブレットで普及・搭載している規格なので汎用性が高く、ほとんどのデバイスで使えます。コードのない無線接続ですのでちょっとした移動時の煩わしさがありません(このことが購入の目的になる人も多いようです)。
デメリットは、バッテリーによる駆動なので連続した使用時間に制限があることです。大事な会議やミーティング時の電池切れには注意が必要です。
有線方式のヘッドセットは、「USB接続」と「ステレオミニプラグ接続」の2タイプがあります。
「USB接続」は基本的にパソコンのみと接続可能。ノイズの少なさとクリアな音質が特徴です。
「ステレオミニプラグ接続」は、パソコンで使われている(マイクとイヤホン端子が別れた)タイプと、スマホ・タブレットで使われる(マイクとイヤホンが一体になった)4極プラグがあります。
※現在販売されているヘッドセットは、どちらの接続方法にも対応可能なアダプター付属が一般的。
「ステレオミニプラグ接続」には、音質やノイズに弱いデメリットがあります。
ヘッドセットの価格はさまざま。
安価なものは数百円で購入できますが、数万円以上の高価なものもチラホラ。
使用頻度、使用時間、最低限の機能を考えて購入を考えましょう。
人気(売れている)ヘッドセット
購入者の評価・人気の高いヘッドセットを集めてみました。
ヘッドセットを選部際の参考にしてください。
Jabra Evolve 75
特徴:高機能のノイズキャンセリング機能を搭載。
ノイズ遮断能力が高くオフィスワーク(会議・ミーティング)に集中できるヘッドセットです。iPhoneやアンドロイドスマホとのペアリングも可能。
iBUFFALO 両耳ヘッドバンド式ヘッドセット BSHSUH12BK
特徴:バックグラウンドノイズを軽減してクリアな会話を実現するノイズキャンセリングマイクを搭載。周囲の雑音を気にすることなく通話が可能です。
また、『H111ステレオヘッドセット』の大きな魅力はリーズナブルな価格。
「高い」「急に必要になった」「たまにしか使わない」という人はご参考に。
MDR-EX31BN
特徴:周囲からの騒音を約98%カットする「デジタルノイズキャンセリング機能」「エコーキャンセレーション」「ノイズサプレッション」等により高音質な通話を実現。
ワイヤレス型ヘッドセットで心配な装着感も「密閉型バーティカル・イン・ザ・イヤー」方式を採用して快適に使用できます。音にこだわる人は要注目です。
Voyager 5200
特徴:周囲の雑音や話し声はテレワークでの会議や打合せの際は避けるべきもの。
『Voyager 5200』は、最先端のノイズキャンセル機能と6層構造のWindSmart(@)テクノロジーによりそれらをシャットアウト。屋内・外を問わず音声をクリアーに届けます。
終日装着しても疲れない「エルゴノミクスデザイン」も外出先での通話が多い人には嬉しいポイントです。
M70
特徴:片耳タイプで重要な「装着感のない軽量設計(約8グラム)」を実現しています。
連続通話時が最大約11時間、連続待受時間は最大約16日間と十分。
「ボタンが物理式であるため押したことが分かりやすい」「マルチペアリングに対応している」「価格が安い」等、評判も上々です。
MM-HSU05BK
特徴:ヘッドホン型は「重い」「髪形が乱れる」、イヤホン型は「外れそうで装着感に不安がある」という人にオススメなのがネックバンド(首にかけるタイプ)型のヘッドセット。
重量95グラム(ケーブル含む)なので快適に作業が行なえます。
持っていて当たり前のヘッドセット
テレワーク・在宅ワークが働き方の主流になる時代が訪れるのかどうかはわかりませんが、現在はテレワーク・在宅ワークが大きく注目されている社会です。パソコンやインターネット環境に加えて、通話(音声コミュニケーション)も次の段階に進みつつあります。
そのために必要なアイテム(持っているのがあたりまえ)なのが「ヘッドセット」。
慎重に、目的、使用用途に合った「ヘッドセット」を見つけましょう。